増資の目的と意義

企業では新たな工場の建設が予定されていたり、大型のM&Aが実現した場合には新たに経営資金を金融市場から募る必要が出てきます。その資金調達の手段として、企業では株式や社債を新たに発行することで増資を行うことになってきます。増資の目的としては、新規成長分野への投資を銀行からの借り入れだけに頼ってしまうと経営リスクが高まるため、直接金融である増資を行って資産バランスを取ることが挙げられます。企業が増資を行う場合には、既存の株式の価値が下がる希薄化が起こることに繋がってきます。そのため、増資をした企業の株価は一時的に下がることが多く、既存の株主にとっては増資は歓迎されないことも少なくないです。しかし、増資によって成長分野への投資を加速することで、数年後には新規分野で大幅な収益を生み出す可能性があるため、長い目でみれば増資は意義のあることになり得ます。つまり、増資によって一時的に株価が下落しても、新規分野で業績が上がるようになってくれば、株価は増資前よりも上がってくることになります。したがって、企業が増資では将来の業績をかさ上げする案件への投資を行うのであれば、長期的には既存の株主のためにもなるということができます。
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